Our Story

“Kad”はタイ北部の方言で“Market”。

“Kad Kokoa”は、「タイのカカオ農業の発展を目指したい」という想いから、

2018年にタイ・バンコクにオープンしたビーントゥーバー*チョコレートメーカーです。

タイの様々な地域で収穫される厳選したカカオ豆のみを使用し、素材の味を大切にしたチョコレートをお作りしています。

Kad Kokoaは今後も、タイだからこそ生み出せる美味しいチョコレートを作り続けることで、 更なるタイのカカオマーケットを創り出します。

*ビーントゥーバー ‥‥カカオ豆(Bean)から板チョコレート(Bar)ができるまでの全工程(豆の選別・焙煎・摩砕・調合・成形)を、 自社工房で一貫して行うチョコレートの製法。

□ チョコレートへのこだわり

Kad Kokoaのチョコレートのポイントは、化学肥料や農薬を使用せず、農家の方々と共に作り上げるタイのスペシャリティーカカオ。

そして伝統的な方法で生産されるタイのオーガニックきび砂糖です。

オアフ島のMadre Chocolate*¹のNat Bletter氏より学んだノウハウや、FCCI*²(Fine Cacao and Chocolate Institute)で学んだ豆の選別方法を活かし、乳化剤や添加物は使用しない、カカオ豆と砂糖のみ*3で作るシンプルな原材料にこだわりました。

土地ごとに異なるカカオの素材の味わいをお楽しみいただけるシングルオリジンチョコレート(特定の地域や農園で収穫されたカカオ豆を使ったチョコレート)や、タマリンド(タイ料理には欠かせない甘酸っぱいフルーツ)やスパイスなど、タイで生産されるこだわりの素材と組み合わせたチョコレートなど、お店に併設される小さな工場で、一つ一つ丁寧にお作りしています。

*¹Madre Chocolate‥‥オアフ島発のビーントゥーバーチョコレートメーカー。 ハワイ産のカカオ豆を使用し農園のサポートから指導、チョコレートの製造を一貫して行う。

*²FCCI‥‥良質なカカオと美味しいチョコレートの発展のために様々な面からサポートする非営利団体。

*3‥‥モカとタイティーフレーバーのみカカオバターとミルクパウダー使用。

□ はじまりは、1台のバイク旅

チョコレートが大好きだったナッタヤーとパニティは、優秀な弁護士としてバンコクで慌ただしい毎日を過ごしていました。

そんな時、ふと1台のバイクに2人で乗り込み、何か新しい発見を求めて旅に出たのがKad Kokoaの始まりです。

最初に辿り着いたのはタイ北部のチェンマイ。 その広大な自然と豊かな食文化、独特な雰囲気と素晴らしい景色に心を打たれ、何かこの土地で育てられないかと考え出します。 そこで出会ったのが、チェンマイでコーヒーとカカオ農業を営むMTT Farmでした。

タイのカカオ豆の存在を知ると、2人はたちまちカカオに興味を持ちます。

好奇心旺盛な2人はタイのカカオ豆はどんな味がするのだろうと、家のキッチンで試しにチョコレートを作ってみると、そのやわらかな酸味とフルーティーな味わいに感動。私たちの知っているチョコレートと全く違う・・・と。

MTT Farmは創業当時から北部におけるカカオ農業の発展を望んでいましたが、なかなかうまくいきませんでした。 創業者であるMuangkeaw Chaisuriya氏の夢を引き継いだ息子Terng氏との出会い、そして彼の熱い想いを受け、2人はMTT Farmからカカオ豆を購入することを約束し、自らの手でチョコレートを作ることを決めたのです。

このときなんと、彼らはチョコレートの作り方など全くもって知りませんでした。 それからというもの、2人はチョコレートの世界にのめり込んでいきます。 シンガポール、ハワイ、サンフランシスコなど様々な場所を訪れカカオの発酵方法、チョコレートの作り方、カカオ豆の選別方法について学び、そして2018年、タイ・バンコクの中心街サトーンから徒歩15分ほどの閑静なナラティワート通りに、チョコレートショップをオープンしました。

□ カカオ農業の発展を目指して

Kad Kokoaはまず、創業のきっかけとなった北部チェンマイにある農園で、タイのスペシャリティーカカオの生産を目指しました。

自ら旅に出て学んだ知識を活かし、カカオ収穫後に行う大切なプロセスである発酵・乾燥のノウハウを農園に伝えたり、農園の環境を整備したりと、持続可能なカカオ農園としての成長をサポートしています。

仲介者を全く通さない直接取引で農園から豆を購入し、定期的に農園を訪れることで、確かな信頼関係を築いています。 日頃からしっかりとコミュニケーションを取り、何かあればすぐに連絡できる物理的な距離の近さもカカオ豆の品質向上につながっています。

これも、カカオ生産国でチョコレートを作ることのメリットです。

現在は、チェンマイに加えて、チャンタブリー、チュムポーン、プラチュワップキーリーカンで生産されたカカオ豆を使用してチョコレートを作っています。 そして今後もタイ国内で新しい農園を開拓し、タイのカカオ農業の発展を目指すとともに、新たな地域から生まれるユニークなカカオの味わいを追求してまいります。

□ Kad Kokoa Japanの想い

みなさんはタイにどのようなイメージをお持ちでしょうか?タイ料理、フルーツ、マッサージ、マーケット、寺院、バックパック、ビーチ、自然・・・。 タイにはたくさんの魅力が溢れています。 そこには、「チョコレート」というワードはなかなか出てこないかもしれません。 しかし私たちはいつかKad Kokoaが、タイ産チョコレートが、タイの新たな魅力になれると信じ、自信を持ってみなさまに商品をお届けします。 Kad Kokoaを通じて、タイの魅力とチョコレートの美味しさをお届けできますように。

タイとチョコレートと、その背景にあるストーリーが、 何気ない毎日に喜びと感動を与えられますように。

“Thai Specialty Chocolate that brings you delight and excitement”

そんな想いを込めて日々活動しています。

Chocolately yours, Kad Kokoa Japan